こんなに自然体の人を私は知りません。
赤ちゃんの瞳のような瞳をたずさえた彼女が次何を言い出すか、それが面白くて仕方がありません。
半年前に彼女に言われた言葉は「11月に舞台を主催する。舞台の上で絵を描いて欲しい」というものでした。
おそのさんはピラティスの先生であり、ダンサーであり、歌手でもあります。
彼女を知ることは鉱石の輝きを様々な角度から望むことに似ています。
しごく科学的に身体の話しをする彼女。
初めて聞いた人が涙を流してしまうような歌を歌い出す彼女。
観客を歓喜の渦に巻き込むようなダンスをする彼女。
そんな様々な輝きを放つ彼女が試行錯誤しながら、今舞台を作っています。
私は舞台に関わることになり、彼女が何をやろうとしているのか少しずつ知ることになりましたが、
それは本当に壮大なものでした。
彼女はダンスのカタチ、舞台のカタチ、そして私たちの身体を本来あるものに返そうとしています。
いや、返すのではなく二重螺旋がその次の段階を登るように新しく創ろうとしている。
それを5億年を遡って、私たちが生まれてくる前のカタチを遡って見せようとしてくれている。
なぜ私たちの身体には背骨があるんだろう、なぜ私たちは歌を歌うんだろう、なぜ私たちは踊りを踊るんだろう。
そんなプリミティブな問いを私たちに問いかけます。
彼女はいよいよ令和が本格的に始まるこのタイミングにおそらく何か大きな存在に舞台をアサインされたのだと思います。
そんなことをふと思ってしまうくらい、彼女が担っているものの大きさを感じるのです。
私たちがこれからの時代を歩き出すヒントがこの舞台には詰まっていると確信しています。
彼女の舞台をその五感でぜひ感じて欲しいと思うのです。
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