東京で草木染めのワークショップをすることになりました。
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草花の存在がぐっと近くなったのは、1年前の5月に、逗子の草舟という場所を訪れた時。
この草舟で草から縄を編んだり、紐を作ることを体験しながら、ここに集う人々から、草が私たちと一緒に色々なもの、
籠や縄や紐になるのをとても喜んでくれているということを知った時に、本当に目から鱗が落ちる思いでした。
たくさん生えてくる、竹やヤツデももっと自分たちを使ってほしいという思いで生えてきている。
人間と草木はもっと対等な関係で、与え合いクリエイションし合う、クリエイティブな関係。
植物と人間、ひいては動物も本当はもっと対等な関係で、その時新しい人間の仕事が生まれる。
それが、ともに創り出すということ。
人間が植物、動物とともにクリエイションして新たなもの、道具、楽器としてそれらに次の新たな命を吹き込むということ。
この逗子での体験は人間と植物、動物との本来の関係性。新しい、これからの関係性の光を見たような思いでした。
それからというもの、東京にいても街路樹や道草の存在がぐっと近くなったような思いでした。
道の端に生えている苔が愛おしくて夏の暑い日は水をあげたり、
雑草として刈られてしまった空き地の土に向かって、
歌を歌ったりしていました。
ミントが線路脇に群生しているのを毎日見届け、たまに刈られてしまってはどんどんめげずに生えてくる生命力に
元気をもらったり。
たまにちょっといただいてミントシロップを作ったりもしました。
草木が揺れていると、手を振られているような気持ちになります。
公園で風に揺れる大樹の葉音とともにバイオリンを弾いてセッションすることもあります。
東京でそんな日々を過ごしていたところ、富山県南砺市に行く機会をいただきました。
そして、南砺市の五箇山を拠点に草木染めをしている池田衣絵さんに出会いました。
私は、向こうでカリヤスや藍、黒文字、葛の染液を使って大きな絵を描いたりしました。
東京に戻って来て、草木染めを通して、草とクリエーションする楽しさを東京の人にも味わってほしいという
思いがむくむくと溢れて来ました。
そんなわけで、今回草木染めのワークショップを、東京吉祥寺のカフェで開催することになりました。
南砺で出会った衣絵さんが五箇山の草を携えて来てくれます。
今回は合掌造りの茅のカリヤスという黄色い染液がとれる草と、キヌエさんが畑で育てた水色の染液が取れる藍を持って来てくれます。
草木の染液から作られる色は本当に独特なものでずっと見ていて飽きませんし、見るたびに心のそこから癒されるような不思議な感覚を感じます。それがそこに存在するだけで、本当に素晴らしいことなんだということ。草花が存在している核心のようなメッセージを無意識にその色から感じるからなのかもしれません。
私たち人間と、草木との新しい関係、もしかしたら大昔の関係をもう一度模索したい。この身体で経験し、体感し、育みたい。
みなさん、ワークショップにぜひ来て、草とともに一緒にクリエイションしましょう!!!
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